抜歯
抜歯の適応症
抜歯の適応症には、様々な病態が考えられます。
歯や周囲の骨が崩壊している場合や外傷により歯が破折、強い炎症所見がある場合、周囲組織に悪影響がある場合などなど
大切な歯を抜歯する場合には、十分な検査を行い保存不可能な場合にのみ行います。
全身疾患により医科受診中の患者様は、内服薬が記載しているもの、血液検査のデータなどありましたらご持参ください。
*医科で処方されている内服薬は中止しないでください。
健康な人でもその日の体調によって気分がわるくなったり、血圧低下をおこしたりするため、抜歯の前日は十分睡眠をとり、ベストコンディションで臨みましょう。
※当日に抜歯を希望される方に可能な限り対応いたしますが症状によってはご希望に添えない場合もございます、お電話でのご連絡をお願いいたします。
普通抜歯
保存不可能もしくは周囲組織に悪影響を与える場合に行います。
大きな虫歯・重度歯周病・捻転歯・異所萌出・先天歯・乳歯の晩期残存
部分麻酔にて抜歯処置を行います。
埋伏抜歯(親知らずなど)
埋伏歯の部位や方向により名称および処置の方法が違います。
周囲の歯や隣接組織に悪影響を与える場合・埋伏歯自体が炎症を起こしている場合(智歯周囲炎など)に適応となります。
埋伏智歯 | 水平埋伏智歯 | 正中過剰埋伏歯 |
智周囲炎
完全に生えずに中途半端な状態が長く続くために、歯ブラシによる清掃が不十分になりやすく、親知らず周囲に食べかすなどが停滞した結果、周囲の歯肉を刺激し続け、炎症を起こし、歯肉が痛んだり、腫れたりします状態です。智歯周囲炎を起こすと数カ月から半年ぐらいの周期で再発を繰り返すことが多くなります。
ひどい炎症の場合は顔が腫れて膿がたまったり、骨髄炎などの重篤な症状を引き起こすこともあります。
部分麻酔にて歯肉切開・歯の周囲骨を削り抜歯処置を行います。
縫合処置を行うことがほとんどですので1週間後に抜糸処置が必要となります。
処置前後の注意事項については、処置前後の注意事項をお読みください。
矯正抜歯 矯正治療に伴う前歯や小臼歯の抜歯
矯正治療で不必要となる歯の抜歯では保険認可されていません。 自費抜歯となります。
抜歯前の注意事項
- 当日は体調を整えて受診するようお願い致します。発熱・寝不足・二日酔い等体調が優れない場合
には予約変更をお願い致します。 - 抜歯当日は、血行が良くなることを控えていただく必要があります。(運動・入浴・アルコールなど)
- 抜歯後に痛み止めを服用して戴きますので、受診時に空腹は避けるようにしてください。
抜歯後の注意事項
・明日の朝まで血行の良くなることは避けてください。 入浴 運動 飲酒
・明日まで唾液(つば)に血液が混ざります。
気になる、もしくは流れ出てくるようでしたらお渡ししたガーゼを20分かえずに噛んでください。
・強くうがいをしないように注意してください(ふくむ程度なら可)
・内服薬は、指示に従い服用してください。
* 鎮痛剤は、効果が出るまでに時間がかかりますので痛くなる前に服用してください。
* 発疹等お体に変化がある場合には、内服を中止してください。
・麻酔のしびれが完全にとれるまで食事はしないようにしてください。